夜が始まった。
眩しすぎる昼間には用はないのさ。
俺はセルフィッシュ・リベンジャー。
急ぐのさ、真夜中の墓場まで。
十字を切ってシルバースカルを気取るのさ。
俺は何にも知らないぜ。
世紀の恐怖のサーカス小屋。
転々と。
人間がいなかったし、人間がいた。
複雑怪奇、これあり。
「さあ、お仕事の時間です」
そこを何とかごまかして、俺は行かない場所に行く
顔馴染みの見知らぬ真っ赤な他人が
禿げかけた頭に安いポマードを塗り付ける
「さあ、お仕事の時間です」
明日。
もしサンドイッチされたら、俺はシャキシャキレタスになる。
コンビニを安くみたら泡吹くぞおおおおおん。。。
誰も知らんねやなぁ。。
誰も知っとる人おらへんねやなぁ。。
あの目ぇ消されてる人!
「町田康+北澤組」のドラマーの北澤さんとその奥さんやで!
今はちょっと不義理していて申し訳ないんやけど、仲ようしてもらっとった人らやで!
それをほんま、頭脳警察ファーストみたいにしやがって!(ええアルバムです)
町田康(かつての「町田町蔵」)のライブは、昔は大阪に来るたびに観に行ってました。
小説で「成功」する前の町蔵はほんまに面白かった。
凄かった。
なのに誰や?!
アイツに小説なんか書かせたんは?!
「売れない」音楽やっとったらよかったのに!
ほんまもんのほんまもんやったのに、今は見てみぃ(知らんけど)、あんなんになってしもた!(知らんけど)
サーカス小屋のテレビで見たぞ!
なんか難しいこと言うとったわ。
酒飲んで暴れとったらええのに(知らんけど)。
こ、こ、で、
わたくしの、ものがたりが、はじまる、わけ、です、よ
うしゃしゃしゃしゃしゃしゃ!
思わず笑ろてもうたわ!
鼻で笑ろたら、そらラフィンノーズや!
ええ趣味してんなぁ。
アンタほんまにええ趣味してるわぁ。
ほんもんをよう分かってはるわぁ。
じゃあ、ザ・ウィラードなんてどうお?
ザ・スタークラブなんてどないかしら?
パンクロック、って、言うのよ。
だーかーらー!
パンクロック!
ほんま、ええ趣味してはるわぁ。
暖炉の火が燃える。
頬杖つくリベンジャー、焦る。
「ははは、人間が、おりよるわぁぁぁ」
サーカス小屋でひとり、頬杖ついてシバかれる。
ごめんなさい!
とか、
すんません!
とか、
ないですから。
それでこないになってしまいましたぁ!
有難い運びで。
実に。
実にね。
「さようなら」
月の光に熟睡を邪魔されて、
リベンジャー、
シルバースカルのリベンジャー、
暖炉の火を眺めながら、
頬杖ついて、
死ぬる。